【実例】私道トラブル。私道面の土地を買ったら思わぬ落とし穴が…

不動産売買でポイントになる前面道路にもいくつかの種類があります。大きくは公道と私道。今回は私道面にある不動産売買で実際に合ったトラブルをご紹介します。私道面の不動産購入を検討されている方にもお役に立てれば幸いです。

以前、私道の掘削承諾をした方が亡くなっていたケース

以前、私道の所有者から掘削、通行の承諾を頂いた経緯があり、今回も登記簿謄本では同じ私道所有者なので安心していたところ、実は私道所有者が亡くなっていた。その私道所有者の相続人からは一転了解が頂けない状況となったしまったケースをご紹介します。

私道に面する土地を買うときは、”私道の通行”に関する承諾と、”掘削工事”の承諾と合わせて私道の持ち主から頂きます。車庫付の住宅を建てるときにも当然、購入された方の車がその私道を通ることになると考えられますので、そのために車両の通行承諾も取得します。

※私道についてのまとめ記事はこちらでご紹介しています。

■ 大手不動産会社で起きた私道トラブル

大手不動産会社で起きた私道のトラブルをご紹介します。大手不動産会社が、注文住宅で自宅を建築することを希望しているお客様に土地をご購入頂きました。大手不動産会社は、会社指定の測量士が、測量と私道に関する承諾を取得する業務を行うという規定で、土地の販売活動をしていました。

前面道路の私道所有者は1人でしたが、距離は長く最後は行き止まりの道路形状で、物件はその途中にありました。測量士は、数年前に同じ私道の所有者様から掘削や通行の承諾を全く問題なく頂いていたので、その時の状況を大手不動産会社に報告していました。

そして土地売買の話が進み契約準備に入る時、不動産会社は、測量士へ私道所有者から通行・掘削の承諾がすんでいるかを再度確認しました。測量士は、今回も問題なく取れると不動産会社の担当者へ最終報告をしました。

不動産会社は、測量士からの報告を本社に上げて、同時にお客様にもご報告し、私道の通行・掘削承諾取得の前ではありましたが、数億円の土地契約と決済を行いました。

数ヶ月後、土地をご購入されたお客様は、ハウスメーカーと間取り等の打ち合わせも終わり、建築確認申請の準備に入るために、私道の通行承諾の件を確認するために来社されました。担当者が近況を測量士に確認したところ、状況が大きく変化していたのです。

以前測量士が承諾を頂いた私道所有者は、既に亡くなっていたのです。現在相続が発生している状況で、相続人は複数名です。測量士が、各相続人へ通行・掘削の承諾を頂くためにお願いをしました。ですが、おひとりの相続人からはどうしても了解が頂けない困った状況に陥りました。

測量士から担当者へこの状況がすぐに報告されました。当然土地代金の決済を終えたお客様は、いよいよ建築に向けて計画がスタートしていたわけです。お客様はハウスメーカーへすぐに止める指示を出すことに。

建築計画は止まり、私道の通行承諾取得待ち状態になりました。

私道の通行承諾等を頂けない理由を承諾されない相続人に伺ったところ、私道の距離が長く、今では奥に家が建ち並び、奥の家の車が私道所有者のご自宅前もよく通る状況になりました。車の通行が増えたことで、埋設されている下水管が痛み、壊れることを心配して、これ以上私道に面した土地に家が建つのを躊躇しているということでした。

このおひとりの相続人から私道に関する承諾を頂くのに、最終的には2年かかりました。不動産会社の担当者が何回も相続人のお宅に通い、細かく状況を説明をさせて頂き、説得してようやく承諾を頂けることになりました。

今回の土地をご購入された方も、非常に良い方で私道承諾を頂くまでの2年間お待ち頂け、2年後から建築に向けて再スタートしたそうです。

■ 私道の持ち主が道路に支柱をたてたことで起きたトラブル

私道に面する土地を買い、建物の完成後、なんと私道の持ち主が車の進入を拒む支柱を私道入口の真ん中に建てたケースもあります。そのため車庫付きの家に自分の車が入れられなくなったトラブルもありました。

その物件は私道の持分はありませんが、掘削工事については私道の持ち主に、承諾を頂いた状態で着工していた建売住宅です。前面道路の幅は車が通れる道幅で、新築の建物は車庫付で設計されていました。

この新築一戸建てをご購入された方は、車庫付を条件に住宅を探していたお客様です。建築工事が終わり、建物が完成すると、なんと私道の所有者が車の進入を拒む支柱を後からたててしまったのです。このことで、車の進入ができなくなった建売住宅のトラブルです。

当社が直接関わりがあったトラブルではないのでその後の対応は明確ではありませんが、その後話題になっていないので不動産会社が私道の所有者と粘り強く話し合いをするなどの対応を行ったことと思います。

まとめ

不動産売買では道路に関するトラブルも多く起きています。勝手な思い込みや安易な道路調査がトラブルの原因になることがあります。これから不動産購入をお考えの方は、このブログを読んでトラブルに巻き込まれないようにご参考にしてください。

にほんブログ村 住まいブログ 土地・不動産へ
にほんブログ村