コロナで生活スタイルが変わった方も多いですね。家族や近しい人と一緒にお住いの方も多いでしょうか。テレワークが増えてお互いの大切さを確かめ合ったり、家事の分担を同居後始めて改めてみたり、互いの新たな一面を見て惚れなおしたり?時間的にも余裕が増えて、会話も増えて、夫婦仲が最高になったり…!そんな感じでしょうか?いや~でもそんなことばっかりもいかない…と個人的には思います。生活スタイルが変わる。というのは案外しんどいものです。
特に年齢を重ねて、ある程度心地よいリズムが決まってしまっている年代には結構こたえる…でもそれはそれでいんじゃないでしょうか。何かが変われば、うまくいかないことも出てくる、自然なことだととらえましょう。なんくるないさ~と唱えて、のほほんといきましょう♪
とりあえず今日は、変化のひとつとしても話題のコロナ離婚に絡めて、離婚時の財産分与のお話です。なんくるないさ~とか書きながら全然重い話ですみませんっ。実話も交えてわかりやすく書きたいと思います。
家は離婚する前に共同で売ろう!
離婚したんだと友人に聞いてもフーンそうかと流せるような、大げさな話でもない昨今です。むしろ耐えている時間がもったいないというか、自分でそう決断できたなら、それが最高の道でしょうと思います!ですが、離婚の財産分与でもめてる…と聞くと、そうなんだ~とは流せない重い話になってしまいます。
財産分与といっても現金でじゃあ500万ありますから、半分づづでわけましょう。いやお前が原因で分かれるんだからもっとよこせよ!とかそんなもめ事は、正直わかりやすくてよろしいです。だって500万円の現金であれば、価値は500万円なんですもの。それ以上も以下でもなく、割合だけでもめるのは、仕方ないとはいえわかりやすい争点です。ですが二人に共同の財産の家があったら?どうなるでしょうか…
私の家は今いくら?買った値段なわけもないし、査定にだすと…
家の査定額とは実にいい加減なものです。そんなこと言ったら怒られますかね。いい加減とは言い方が悪いかもしれません。ですが、現金で例えば俺は1億円もっていますよ。と言われれば素直に、すごいね!と思えますが、
俺は地方に家を持っている。売れば1億はくだらないんだ!と言われても…うーんホント?あの家そんな価値ある?と思うまさにその、うーんの部分が査定の落とし穴なんですよね。
当然ですが、5000万円で買った家が中古になっても5000万円で売れるわけはありません。今の価値を知りたいときに頼るのが査定。不動産査定ですね。
ですがこの不動産会社が出す査定金額は信頼できるものなんでしょうか・・
※不動産一括査定サイトを使う際の注意点も記事にしています。
家の査定金額が、頼んだ不動産会社によって違ってしまう理由
本来不動産の査定価格とは、売買事例などを基に、”実際に売却できる可能性の高い価格をだすもの”なので、大きな価格の差はでにくいはずです。であるはずなのに、なぜ査定価格がちがってしまうのか。
簡単に言ってしまえば、離婚の財産分与でもめるとき、互いに損得勘定が働きます。損はしたくない。すこしでも多くもらっておきたい。
そのためには、持ち家の価値は非常に気になる。現金ならわかりやすい。だが家の価値はわかりにくい。
例えば、旦那様がローンを組んで買った家であったとしましょう。家の価値が高ければ、家さえ渡せば、ほかのものはいいだろうと言いたくなる。家もとられて現金もあらかたもっていかれるんじゃ、納得できないとなります。旦那様にとっては家の価値は高くあってほしいと思うでしょう。
ですが、奥様の立場であればどうでしょうか。古い家だけもらったって今後の生活もある。分けられるものは分けてもらわないとと。今まで働きたくても働かずに尽くしてきたじゃないかと思うこともある…家の査定価格は高い必要はない。家以外の財産もしっかりと分けてもらわないと、わりに合わないと思うかもしれませんね。
旦那様が二人の家の査定を不動産会社に頼むときは、きっとこういうでしょう。
”綺麗に住んでいるし、いいところだし、査定はなるべく”高く”おねがいします”
そういわれると、不動産会社もお客様の期待に応えるような、なるべく高い値段を、出します。
一方奥様が二人の家の査定を頼むときはどうでしょうか。家の価値が必要以上に高く評価されると、ほかの財産がもらえなくなったり減らされてしまう可能性があります。ですから不動産会社にこう頼みます。
査定はなるべく”低く”おねがいしますと。
家の査定価格でもめると弁護士に依頼することになることも…
弁護士に頼めば解決です!と書けないのがつらいところ。不動産の正しい査定価格は弁護士にわかるわけではありません。
不動産の実勢価格の評価は実はとてもむずかしいものです。不動産には定価というものがありません。ですから実際の価値は本当に売却してみないとわからないと言うのが正直なはなしなのです。
実際にわたしのところへも、離婚案件を扱っている弁護士さんから不動産査定の依頼がきたことがあります。
裁判所に提出する不動産査定書の金額でさえも、双方の思惑から価格におおきな差がおきているのですから、驚いてしまいますね。
離婚する前に家は共同で売るほうがベスト
今回のケースでは、財産を分与する側からすれば、不動産を高く評価してもらえれば、その現金などほかの財産を分与する必要が減ります。一方で、財産を分与される側の立場の人としては、不動産の価格を低く評価してもらうことで、他の現金などの財産をもっと多く分与してもらえる可能性がでてくるわけです。
そして、そんな心理に付け込んで、後に売却依頼を受けて自社の利益のために意図的な価格で査定書を作成する不動産業者がいるのも残念ながら事実です。
不動産トラブルを防ぐには誠実な不動産会社に依頼しよう
離婚とは結婚よりエネルギーがいるものです。実感こもりすぎですか?ぜひそこはスルーしてください。何事もなかった顔をして!離婚でエネルギーがただでさえ必要なのに、さらに財産分与で弁護士沙汰では本当に困ってしまいます。
特に不動産の財産分与はその性質上難しいです。このご夫婦の場合でも双方ともに誠実な不動産会社に依頼をしていれば、実勢の適正な査定を行ってくれたでしょうし、そうなればここまでもめずに済んだかもしれませんよね。不動産会社も自社の利益の為にはお客様がトラブルにまきこまれようが、知ったこっちゃないよという会社も多いのです。
※いい加減な査定を出す不動産会社にてついては別記事でもご紹介しています。
※良い不動産会社の見極め方も記事にしています。
最後にもう一度書きますが、不動産の実勢価格の評価は実はとてもむずかしいのです。実際の価値は本当に売却してみないとわからないのです。
もし離婚前につき不動産を売る機会があれば、(そんな失礼な書き方ないですよね…すみません。)このことを嘘偽りなく誠実にはなしてくれる不動産会社にぜひ頼んでくださいね!
※コロナ不況でも家を高く売る方法は別記事でご紹介しています。
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