不動産会社があなたの側に立って行動してくれてるとは限らない現実!(売却編)
あなたが不動産の売却を決めて、不動産会社に頼んだとき、最終的に不動産会社をきめた判断理由は何でしょうか。今回は、私が経験したなかで不動産一括売却査定を利用して不動産会社を選んだ方に多い判断理由と注意点をご紹介します。一般的に一括売却査定を利用して不動産の査定をしてもらうと、査定価格の最も高い会社に売却を依頼するケースがほとんどです。この決定には、あなたが無意識にご自身の場合と照らし合わせて、不動産会社にある前提条件の思い込みはございませんか?
あなたは無意識のうちに不動産会社は、高額な商品を取り扱い、高い手数料を受け取るのだから売却の依頼をすれば、一生懸命販売努力すると思い込んでいませんか。あなたが査定価格だけで不動産会社を選ぶ方法は、高い査定額の会社を選ぶことになり、会社の体質まではわからない状態のまま、不動産の売却を依頼することになります。
不動産会社が売却の依頼を取得するための本音や裏側を垣間見れる記事にしてきます。また、最後にあなたの側に立って行動をしてくれる不動産会社を選ぶには、どのような方法が良いのかもご紹介していきます。
不動産の査定依頼から売却の依頼を得るまで
不動産売却一括査定のサイトから不動産会社にあなたから物件の査定依頼が入ると担当の営業マンが決まります。営業マンは、あなたとメールで査定書の完成予定日などの段取りをお知らせするやりとりがはじまります。営業マンは、依頼された物件の調査を一日かけて各役所などを調べまわります。はじめに登記簿謄本を取得して、区役所に道路の種類や建築上の規制などを調査して、不動産の査定書が完成するには数日かかります。
不動産会社の営業マンにはノルマがあります。一般的に不動産会社の営業ノルマは査定の件数でもなければ、依頼を受ける件数でもありません。不動産を販売することで得た利益の合計金額が目標のノルマになります。不動産の販売会社では通常のことになります。
営業マンは、査定した不動産の売却依頼を取得することが任務です。営業マンの成績は、収入や賞与の評価に直結しています。この社内環境と会社の規模は関係ありません。
この結果、一括で査定依頼を受けた各不動産会社の営業マンは、考えることはみな同じ、どのくらい高い査定額の書類を作成すれば、あなたから売却の依頼を受けることができるだろうか。と周辺相場と価格の開きを気にしながらでも高く査定額を提案します。本来、あなたが期待している不動産が売れるであろう価格をしるための不動産の査定価格と営業マンが提案する査定価格では、意味合いが異なっているのが実態です。
しかし、仕方のない競争理由もあるのです。
私の経験をご紹介します。あるポータルサイトの一括査定に登録してみたことがあります。査定の依頼が月に十数件ありましたが、ある月のポータルサイトからの請求額が3ケタ万円に近い高額な月がありました。私は、周辺相場と比較した適正価格で査定書を提出した結果、依頼者からは他社に高い査定額の会社がありました。といつも同じお断りの言葉が返ってきました。私は一括査定の登録をやめてしまいました。これでは、販売促進費の経費を使いながら営業マンとしては失格です。
話がそれましたが、あなたは、営業マンが高い査定価格を提出してくると自分なりにこんなイメージで解釈してしまいませんか?この不動産会社は販売力のある会社とか物件の販売に自信がある会社・建物を評価してくれた会社などなど。結果として依頼を受けることに成功した営業マンは、営業活動をしながらあなたの様子を見て、やがて販売価格の値下げ交渉がはじまることが一般的です。営業マンは、売りやすい適正価格や場合によっては、割安な価格まで交渉することもあります。このタイミングになるとあなたは不動産を売るためには、営業マンにたよるか、他の不動産会社にたよるしかない状態になります。こうして最終的には適正な価格や割安な価格で不動産が売却されるケースを数多くみてきました。
あなたの立場に立って行動してくれる不動産会社を探す方法
あなたの立場になって行動してくれる誠実な不動産会社選びの方法を2つご紹介します。
①知り合いから不動産会社を紹介してもらう。
②地元にある不動産会社に売却の依頼をする。
あなたのお知り合いから不動産会社を紹介してもらう場合は、あなたの立場で行動してくれる不動産会社を紹介されるケースが増えます。不動産会社もご紹介者との信頼関係に配慮して、あなたの立場で行動する可能性が高まります。そして、できればあなたと仕事上のお付き合いがある士業の方々などのお知り合いではなく、個人的なお知り合いをおすすめします。
地元の不動産会社は、中小の会社が多いためご不安になるかもしれませんが、ブランド力がないために地元での信用を大切にしている会社がすくなくありません。このような経営方針の不動産会社を探すことができれば、あなたの立場にたって不動産の売却活動をしてくれる可能性がたかまります。
①②のどちらのケースでも注意しなければならないのは、不動産会社を選ぶときに賃貸業や管理業を中心にしている会社を売買の依頼で選ぶのは、さけたほうがよいでしょう。ある程度は不動産売買の活動をしている不動産会社を選ぶことをおすすめします。
※こちらの記事では、私の不動産業者としての知見や経験を基にご紹介しています。不動産売却の会社選びは、自己判断と自己責任でおこないください。
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