不動産会社選びのポイント

無責任な仲介業者:投資物件をお客様が購入できなくなる!

お客様が依頼した不動産会社の立ち回りで売ってもらえない??昨年、実際に当社でありましたので、失敗実例としてご紹介させて頂きます。

あるお客様が投資物件を購入したくて、買付証明書を売主宛に提出しました。対象不動産は、RCで建築された総戸数30戸以上の大型投資物件です。当社が専任媒介契約を頂いて、販売活動をしていました。

ある日、投資不動産を専門に販売している不動産会社から当社に連絡が入りました。来社を希望する内容で目的は、その不動産会社が物件を紹介したお客様が、物件を気に入ったので、顧客内容を当社に細かく説明することと再案内を予定していることを伝えるのが主旨でした。

ご要望通りに不動産会社の担当者と上司にご来社頂き、私がお客様に関する内容の説明を聞いておりました。

先方は、海外の不動産投資まで手広く行っている不動産会社であることを知らされ、今回の物件をご購入するにあたり、お客様は銀行融資に問題なく、再案内後に最終判断を待つだけであるとの状況説明を聞きました。先方の不動会社が帰られた後、当社からオーナー様へ報告いたしました。

ところが週末、突然オーナー様から少し興奮した状態でお電話が・・

原状回復リフォームをするために施工業者が現地に入室したところ、室内に知らない人が居たのです!施工業者がどなたかを尋ねると、なんと室内にいた人物から不動産会社の営業と、案内中のお客様であると説明を受けたそうです。

施工業者からオーナー様へ直ぐに電話が入りました。そして、施工業者がオーナー様に、「ここに居る不動産会社と電話を代りますか?」と尋ねたそうです。オーナー様は、電話を代わらず現地にいる不動産会社の会社名と連絡先、担当者名を施工業者に記録させて、すぐに当社へ電話をしてきたのです。

オーナー様から開口一番、「内覧は今日入っていたのか?」と聞かれました。「当社は、本日内覧の予定はまだ入っていないし、聞いてもいません。」と回答しました。しつこいようですが、当社が専任媒介契約を頂いております。。

オーナー様は、「当社に来社した不動産会社が勝手に内覧しているのではないか?」と質問しながらも、賃貸募集も並行していたので、賃貸の業者が勝手に内覧しているのか状況判断ができない現状に、怒りを抑えた雰囲気でした。

どちらにせよ、勝手に室内を案内している不動産会社に納得いかないと怒りました。

施工業者とオーナー様、そしてオーナー様と当社の間で、現地にいる知らない不動産業者がなぜ勝手に室内に居るのか、確認するための連絡のバトンが始まりました。

直ぐに施工業者から現地にいる不動産会社の細かい報告をさせた結果、当社に来社した不動産会社と現地から報告された不動産会社名では、似ているが微妙に異なりました。

担当者の名前なども似ているが微妙に異なる状況。

「報告して頂いた先日の不動産会社と現地に居る不動産会社は同じですか?」と質問を受けましたが、当社としても微妙に名前が異なり、無論現地の開錠方法も知らせてませんし、内覧希望や日程など何もを聞いてないので、その場は判断できない状況でした。

現地で内覧していた不動産会社の担当者は「施工業者に名刺は忘れた。」と説明してましたが、携帯の電話番号だけは本当の番号を施工業者に伝えていました。

結果、当社に来社した不動産会社の担当者と同一人物であることが判明しました。そして、賃貸管理業者と連絡を取り勝手に鍵を開けて内覧していた事実も確認できました。

後日、オーナー様から申し入れがあり、「ご購入を検討されているお客様には申し訳ございませんが、勝手に内覧をする不動産会社とは、契約をするつもりがないので、当社から先方へお断りして下さい。」との内容でした。

先方の不動産会社へ連絡を入れ、携帯の電話番号が同じであることから勝手に内覧した事実が判明したことを告げました。オーナー様からは、ご購入予定者の意思とは関係なく、勝手に内覧した不動産会社と契約はしないことを伝えました。

先方の不動産会社は当社に対し、只々平謝りでしたが何とも後味が悪い状況でした。本来は、お客様へ正直に謝罪した方が良いのでは?と思いましたが、また適当な報告をお客様へするのだろうと呆れながら、電話だけで全てを済まそうとする無責任な謝罪を聞き流していました。

後日、他社のお客様と無事にご契約は終了いたしました。

最初のご購入者希望者の方は、ご本人とは全く関係の無い理由で、購入を断られた事実を知らされずに物件購入を断念されていると思います。

 

 

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