不動産を売るときの注意点

不動産売却のDM・あなたにダイレクトメールが業者から送られてきた

不動産売却DM

不動産売却のDM・あなたにダイレクトメールが業者から送られてきた

知らない不動産会社から突然自宅に不動産売却のDM(ダイレクトメール)があなたに送られてくることがあります。不動産業者が売却物件を探すことが目的のDMですが、おもに2つのパターンがあります。今回は、この2つのパターンをご説明していきます。

①自宅やアパートなど所有する不動産全般の売却依頼を受けることが目的で発送するケース

②投資マンションなどの収益物件の売却依頼を受けることが目的で発送するケース

①のケースからご説明していきます。

①のパンフレットは、比較的大手不動産会社からあなたに送られてくることが多いです。以前、ある大手不動産会社は、住宅の売却依頼を受けるためにポスティングのスタッフを雇い、戸別に売却物件募集の投函をしていました。また、なかには実際には存在しない架空の家やマンションを探している顧客をチラシに掲載して、物件を集めていた時期がありました。当時は、自宅のポストに各営業所のチラシが重複して何枚も投函されていたり、毎日のように投函されているため苦情も多い状況が続いていました。最近は、そのような状況が改善されて、新たにダイレクトメールなどで、不動産の所有者に売却物件の募集や土地の有効活用を提案したり、知名度を利用して顧客満足度や安心感を主張したパンフレットが多いです。

②のパンフレットは、特にあなたが区分マンションを所有しているときに送られてくることが多いです。以前は、投資物件を専門に取り扱う中小の不動産業者が電話でしつこく『高く売れる・所有するマンションを探している投資家がいる』と営業していました。最近では、茶封筒のなにやら気になる雰囲気の封筒を開けてみると中身は電話の営業トーク同様の『購入希望者がいるので、今なら高く売れる』といった内容で売却物件募集をしています。

もし、あなたが不動産を売ることを考えているときにパンフレットが郵送されてきて、内容を確認すると、どちらのパンフレットに目をとおしても興味を誘う魅力的な内容になっています。不動産投資家の方は別として、一般的に不動産売買は一生に何回もすることではありません。やはり誰しもが経験のない高額取引で失敗をしたくない、そのためには、不安や疑問を解消したいと考えます。

顧客満足度を売りにしている不動産会社もありますが、100%の満足度とは表示していません。満足度を持てなかった数%の顧客は、何が不満足だったのでしょうか。

やはり不動産会社で働く営業マンは、厳しいノルマを課せられた営利組織の一員ですから、最終的には会社の利益目標に沿った、自らの営業成績が最終目的になります。

もし、あなたよりも自社の都合を重視する営業マンの言動を垣間見たときに、なにげなく感じていた疑念と不信感が不満足な感情に変化してしまうのではないでしょうか。あなたが信頼していた不動産会社に持つ良いイメージが完全に失われたとき、不動産会社に対する印象が不満足な感情に決定付けられてしまいます。不動産会社の規模には関係なく一定数の方は、不満足な不動産売買をしています。

以前、わたしがある仲介会社の営業マンと話していたとき、中古住宅を販売したあとに軽微な修理代金は、一定額の範囲内で仲介手数料から負担するサービスをしているけど、お客様には好評なサービスなのかを質問してみました。

営業マンの回答は、「ある程度古い家は、修理代金が発生しないように中古住宅ではなく売地として、売却の依頼を受けるようにしている」と話してました。

あなたがサービスを見て好印象から中古住宅の売却を不動産会社に相談すると土地での販売をすすめられてしまうということです。土地で売ることで、本来は使用目的ではない中古の建物を購入者が自己責任で利用して不具合が起きた。という不動産会社に金銭的な負担が起こらない方法を言葉巧みにすすめるわけです。

あなたが中古住宅を売るつもりが、最終的に土地で売ってしまうことになります。あなたがこのケースで中古住宅を土地で売ったときには、目に見えない資産価値の下落という残念な結果になります。

営業マンとの会話からも自然と利益至上主義の思考が常に垣間みえてきます。

あなたの不動産売買を不満足なものにしないためには、あなたが信頼できる顧客本位の良い不動産会社を探すことが大切です。不動産の査定書から誠実な不動産会社かどうかを判断する方法のひとつとして、査定書の見方もご紹介しています。自社の利益が最終目的ではなく、あなたの目線で真摯に対応してくれる誠実な会社を探さなければなりません。大変かもしれませんがあきらめないでください。

※こちらの記事では、私の不動産業者としての知見や経験をご紹介しています。不動産売買は、自己判断と自己責任でおこないください。

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