建物を計画している土地を売却できるのなら売ってしまってもよいのではないかと判断に悩むとき、ベストな結果をみきわめるために水面下で販売活動をすることがあります。また、相続関係でもご長男の方が独断で進めていくときにも同様なご要望がありました。今回の記事は、他人や親族にわからないように売却話をすすめたいひとにもお役立ちの内容になっています。不動産を売りに出していることを他人に知られずに売るには、不動産の売却情報を管理することがとてもむずかしいです。
普通、お客様から土地の売却依頼をうけた不動産会社は、全国の不動産業者が閲覧できる不動産情報の専門サイトに登録することで、すべての不動産会社に物件情報を公開します。しかし、他人に知られずに不動産を売るためには、情報管理に信頼できる不動産会社を選らび、販売活動しなければなりません。
では、ここで他人に知られずに不動産を売るための方法を簡単に3つご紹介します。
①不動産売買を得意とする業者間のネットワークを持つ不動産会社に依頼しましょう。
ポイントは、宅建免許番号の東京都(〇)第12345号の()内の番号の数は、免許の更新回数を数字であらわしているため、数のおおきな会社は、それだけ営業年数がながいことになります。経験豊富な不動産会社は、すでに業者の体質を見きわめた独自のネットワークを持つケースが多いです。このネットワークは、業者間の信頼関係も充分に構築されているため、物件の情報管理は比較的に上手です。ただし、(〇)内の数字がおおきくても駅前にむかしからある不動産会社のばあいは、賃貸やアパートの管理を中心にする会社が多いので、不動産売買のネットワークを持つ会社としては、対象外になります。
②信用できる営業マンをみつけて依頼しましょう。
不動産の売却を営業マンに相談したとき、誠実な対応や接客態度で好感がもてたかなど言動や行動からも判断してみてください。先日、私の自宅前でオープンハウスをしていた不動産会社の営業マンに私がもった印象ですが、最初に現地にいた営業マンは、ご近所の人とは目を合わさずに避けていたがわかりました。また、別の営業マンは開口一番に「ご迷惑をおかけしますー。」と気さくに声をかけてきました。こんな些細なところからも営業マンの性格がわかりますね。なにかご近所からいわれることを避けたい気持ちはわかりますが、気さくに話しかける営業マンは、顧客に対応する習慣をもつ営業マンと考えられます。顧客から信用される営業マンを選びましょう。
③不動産を公開しないで売るための具体的な営業方法を質問してみましょう。
実は、私たち不動産業者の悩みどころが、不動産の情報を公開しないで売る方法です。不動産業者の習慣として、すぐに物件情報を業者にばらまいて成約してしまおうとします。他人に知られずに売るには、限られた販売方法になるため自信満々で販売力を説明する不動産業者には、注意が必要です。なぜなら依頼者と不動産業者の間に情報管理の重要性に違いがあることがあります。なかには、所有者の意向をまったく無視して、売ることだけに力をそそぎ、知らない不動産業者にもメールで不動産情報をドンドンばらまいてしまう不動産会社もいます。その結果、知らない不動産会社から不動産会社へと次々に不動産の情報は拡散され、気付くと所有者に直接たずねてくる不動産会社が後を絶たなくて困ってしまう。なんてケースもあります。そのような状況をさけるために情報管理にたいしての意識が高い会社は、物件情報を紹介する先の不動産会社も適切な情報管理ができる体質の会社かを理解して紹介するなど物件情報を慎重に取り扱います。
特に、相続で親族間の遺産分割割合が未確定のばあいなどには、依頼してない不動産会社が直接ほかの親族宅へ勝手にたずねて、親族間の不信感につながる結果を招いてしまうことなどもあります。このようなケースをさけるためにも営業方法と情報管理についてもしらべておきましょう。
不動産を売りに出していることを知られずに売りたいとお考えの方は、3つのポイントに注意して売却をたのむ不動産会社をえらびましょう。
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