相続税と不動産売却

相続した不動産に悩む方へ。家を売る時の不動産屋さんの探し方。

家や土地を相続する。他人事のように感じていたけど、突然そんな時がやってくることがあります。いざその時が来てしまうと、手続きに煩わしさを感じるし、ほったらかしになってしまうことも多いものです。不動産は、現金と違って相続人同士すぐに分けることができません。ご家族話し合い、遺産を分割する割合が決まった後、現金化する。そして現金化できたあとに、相続税を納付したり、割合ごとに分け合うことになります。ですから相続した不動産はなるべくスムーズに現金化したいものです。ここで詰まってしまうと、現金化することができず、分け合うことも難しい。すぐにでも現金を必要としている家族がいた場合などは、もめ事に発展するケースもあります。今回は相続した不動産をスムーズに現金化するための不動産会社の探し方を書いていきます。知り合いに不動産会社にお勤めの方がいてもそれだけで安易に頼むことや、大企業だからと安心してたのむことはお勧めしていません。肝はその会社の誠実さになりますよ。

なるべく早く不動産を現金化したい時の不動産やさんの探し方

不動産会社を探して選ぶ。それにはいくつかの方法があります。まず多くの方は大手有名企業の不動産会社にまず相談しようと思われると思います。あるいは知り合いが大手不動産会社に勤めているから頼めばいいやと思うかもしれませんが、それではスムーズな現金化は難しいかもしれません。ここではそういったことも含めて知っておいていただきたいのです。そのうえで不動産屋さんを選んでみてください。

信託銀行で相続不動産を色々相談したら費用が高額になってしまった実例

大手だから安心というのも一理心理としてはありますが、大手信託銀行に色々と相談して頼んだからこそ起きてしまった実例もあります。

これは資産整理相談したお客様の実際の例です。

不動産を相続され、信託銀行に資産整理や税務相談などをされたそうです。不動産の売買したときに不動産会社へ支払う報酬金額は、不動産売買価格の3%+6万円+消費税が仲介手数料の上限。と貰ってもいい金額は決められています。

ところが、信託銀行から諸経費の説明を受けると、仲介手数料の他に、各種のコンサルタント料が経費追加で提示されていたそうです。

なんと各種のコンサルタント料をふくめた不動産売買の経費総額は、不動産売却価格のおよそ11%

3%って決まりはどこへいったのでしょう…信託銀行の信って信用の信とか、信頼の信とは違うんですね…

これでは仮に早く売れたとしても、費用が高すぎて高く売れたことにはなりませんよね。

良い不動産会社の探し方。知り合いが一番?

あなたの知り合いに不動産屋さんがいれば、頼りにしようと思うのは当然です。困ったときに頼れる友人ほど、ありがたいものはありません!

ですが、一口に不動産会社に勤めている。といっても、不動産会社にはそれぞれ専門の得意分野がありあります。わかりやすく言うと、知り合いの方が賃貸営業中心の不動産会社にお勤めでしたら、家の売り買いについて質問をしても、あなたとの知識の差がそんなにも違わないかもしれませんよ。

また、不動産会社は顧客を紹介してくれた紹介者にリベートを支払い、お互いの利益を中心にすることを反復して利益を上げているケースもあります。ですから友人であってもあなたの利益を最優先にすることは難しい状況に自然となってしまっているかもしれないのです。

もう1つ例を出しておきます。家を売る時にふと、不動産会社の大手企業に努めていた友人を思い浮かべたとします。友人のよしみでひとつ頼んでみようと思うかもしれませんが、頼まれたほうはあなたが想像に反して、困ってしまうかもしれません。

ある程度の年齢になり、役職定年を迎えた方の場合には、退職時には元部下が上司になっているものです。

あるいは非常に優秀な方で、役員をされていた方などのケースでは、元役員の紹介客に不手際はできないからと、ミスを恐れて実際には、問題を起こさないために、あまり活動しないケースも多く見られます。

この場合、知り合いだからと言って、特別に販売活動に力を入れたり、早く高く売ってくるというのは、現実的には難しいのです。

不動産業界で知り合いからの頼みだ!というコネクションはあまり役に立たない

私自身、不動産業界に35年以上おりますが、不動産取引にかぎっては、よほどあなたと、不動産会社に特別な関係がある場合以外、不動産関連の知人に頼んだからといって特別な配慮をされることはほぼありません。

不動産関連の知り合い以外でも、相続で家を売る事を考えた場合、税理士や損保の代理店など身近な人に相談することも多いです。

その方々から提携の不動産会社を紹介されるという流れもあると思います。知り合いの税理士や損保の代理店から紹介された不動産会社なら安心かと思われるかもしれませんが、それも少し違います。

たとえば、不動産会社と税理士は。日ごろから不動産会社が顧問料を税理士に払っています。ですから不動産会社にとっては、お金を払っている顧問税理士からのお客さんだなというレベルの認識で、税理士さんにとっては顧問料貰っているからあそこを紹介しようと思う程度の関係が非常に多いです。

ここの不動産会社は信頼できますよ!という意味であなたに紹介しているわけでは無いのです。ですから、早く高く売ってきてくれる不動産会社を紹介される保証はありません。

良い面としては、非常に大きなトラブルになることは少ないと思いますが、なるべく早く不動産を現金化したいあなたにとって、必要かつ的確な不動産会社を紹介してくれているかという事とは、少し別の話になります。

一括売却査定サイトから早く現金化してくれる不動産会社を探す方法

早く売りたい、いくらで売れるかと思ったとき、インターネットにある不動産の一括売却査定を利用する方もいると思います。

その中の不動産会社の中から、高くスピーディーに売ってきてくれる不動産屋さんを選べばいいと思われるかもしれません。ですが、これは不動産業者が費用をポータルサイトに支払い掲載している広告であり、営業手法であるという前提を忘れないでくださいね。

あるポータルサイトの一括査定の掲載システムは、お客様から問い合わせがあるごとに課金されるシステム構造になっています。

不動産会社にしてみるとあなたから査定依頼がくれば、システム使用料として課金をされています。そして査定依頼内容をみて、査定書を作成。ですが、あなたから売却の依頼を受けることができなかったとします。

それでは、課金されて、手間暇かけて査定依頼書を作っても、不動産会社の心理としてはやり損になります。一括査定サイトから査定依頼がくれば必ず自分のお客として取り込みたい!これが営業心理です。

売却の依頼を受けられない場合のほとんどは、査定価格の問題とわかります。査定価格が低い会社に頼むお客さんはまれです。

ですから不動産会社は一括査定サイトからきた問い合わせに対しては、根拠が乏しくてもとりあえずの高い査定額を出してきます。

この価格には根拠がないので、一括査定サイトを使ってとびぬけて高額な査定価格を出してきた不動産会社は、選ぶのではなく、”除外”するのが一括査定サイトの正しい使い方とも言えるでしょう。

査定どおりの高い価格で相続不動産を売りに出しても、相場より高い不動産をすすんで買う人はいませんから、早く現金化するという願いとは程遠くなってしまいます。

お客様を取り込もうとする会社ではなく誠実な対応をする会社を選ぼう

一括査定サイトで『周辺相場を記載する会社』は、自社の目先の利益を優先しない会社の姿勢を明確に表しているともいえます。

あなたの相続した不動産を、高値で売り出しても、時間ばかり経過して結局のところ、相場まで値下げするまで売ることはできません。その相場すら、時間の経過とともに下がってしまっていれば目もあてられません。

相続された不動産を高く売りたいというお気持ちはわかります。誠実な不動産会社でしたら、査定価格の金額とは関係なく、あなたの希望金額を相談すれば、その金額で売れるように営業努力をしてくれるはずです。

高く少しでも早く売るためには、誠実な会社を探すのが一番です。不動産の一括売却査定サイトでの問い合わせにも関わらず、周辺相場を基準に適正な査定価格を算出していると感じられる企業を選ぶ。この方法をひとつお試しいただければと思います。

 

まとめ

土地やアパートなどの不動産を売るときには、誠実な不動産会社を選ぶことが、不動産を高く売ることに結び付きます。私の考える誠実とは、真面目なだけではなく、あなたの立場になり考えて行動してくれる不動産会社を意味しています。ぜひ良い不動産会社をお探しの時はこのブログを思い出してみてくださいね!

記事の説明

私は、不動産業界で売買専門に35年以上の経験とネットワークがあるため、不動産会社の各経営者や営業マンなど多くの方々と親しくさせて頂いています。みなさんには、このブログで不動産業界の内側から現場の状況や営業マンの本音を記事にして紹介しています。みなさんも不動産の売却に関する不安が起きましたら無料で相談に対応しています。相談窓口は下記でご紹介しています。

不動産売却の不安を解消するための無料相談を受付中

お問い合わせフォーム・無料相談はこちらから←クリックするとお問合せページにとびます。

📧 info@zephyr-jp.net からも無料相談を受付しています。

 

-相続税と不動産売却
-

© 2024 株式会社ゼフィール