実は、私たち不動産業者の悩みどころが、不動産の情報を公開しないで売る方法です。不動産業者の習慣として、すぐに物件情報を業者にばらまいて成約してしまおうとするからです。他人に知られずに売るには、販売方法も限られます。自信満々で販売力を力説する不動産業者には、注意が必要です。今回は、不動産の情報を公開しない。つまり内緒で家を売る方法と、その際注意すべき不動産会社について書いていきます。
ご近所に内緒で家を売る方法
では、知られずに売却する方法の種類と、そのメリットとデメリットを説明します。
内緒で売る方法
①不動産の買い取り業者に売却する。
②仲介業者に依頼して、非公開で売却を依頼する。
①不動産の買い取り業者に売却する。・・・家の売却価格は安くなりますが、ご近所に家を売りに出していることを知られる可能性はとても低いです。建物も現状のままで、ローンの借り入れなどで解約になる可能性も少なく、素早くスムーズな契約になります。
②仲介業者に依頼して、非公開で売却を依頼する。・・・家の売却価格は、高くなる可能性がありますが、ご近所に家を売りに出していることを知られる可能性は高くなります。家の売却を依頼した不動産会社が不動産の売却情報をどのように管理するかにより、情報がご近所にも拡散してしまうことがあります。不動産業者の情報管理に対する意識の高さが問われます。仲介業者は常に不動産情報を広めて、早く売却をしたがる傾向がありますので、ある程度は家が売りに出していることを拡散する可能性があることは理解しておくべきです。
内緒で売るために適した不動産会社とは。
家を内緒で売るために、理想的な仲介業者とは、内緒で家を売る依頼を受けたときには、家を売ることに重点を置かず、情報管理に注意を払う業者が理想的です。
限られた販売方法で努力してくれる不動産会社に依頼しましょう。限られた販売方法とは、直接顧客に家を紹介したり、情報管理に信頼のもてる不動産会社と売却情報を共有しながら販売活動をしてくれる会社になります。
注意すべき不動産会社もあります
特に注意しなければならないのは、利益優先の会社に依頼したばあい、情報管理の重要性など考えもせずに所有者の意向をまったく無視して、売ることだけに力をそそぎ、知らない不動産業者にもメールで不動産情報をドンドンばらまいてしまう不動産会社もいます。
その結果、知らない不動産会社から他の不動産会社へと次々に不動産の情報は拡散され、気付くと家にいろいろな不動産会社が下見にきてしまうケースや、家の所有者に知らない不動案業者が直接たずねてくることが後を絶たなくて困ってしまう。なんてケースもあります。
特に、相続で親族間の遺産分割の割合が未確定のばあいなどには、依頼してない不動産会社が直接ほかの親族宅へ勝手にたずねて、親族間の不信感につながる結果を招いてしまうことなどもあります。
このようなケースをさけるためにも情報管理にたいしての意識が高い会社を選びましょう。きっと意識の高い不動産業者は、物件情報を紹介する先の不動産会社にも適切な情報管理ができる体質であることを確認したうえで、家を紹介するなど物件情報を慎重に取り扱います。
情報管理が必要な家を売るときには、地元で古い不動産業者とか駅前の大手仲介業者など、賃貸管理中心で売買が少ない会社や営業ノルマの厳しい会社を選ばないように注意してください。
大手法人の非公開情報を直接取り扱う経験が多い、不動産会社を選ぼう
最後に、情報管理に信頼のある不動産業者には、ある特徴があるので注意深く探してください。それは、大手の法人や業者からも慎重に取り扱わなければならない不動産売却を依頼されています。大手法人の場合には、資産売却の依頼をするまでに不動産会社の情報管理や営業活動の方法を観察しているのです。そして、信頼できる不動産業者数社を選び依頼するケースがほとんどです。家を内緒で売るには、大手法人の非公開情報を直接取り扱う経験が多い、不動産会社を選ぶことをおすすめします。
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