建築業社が、所有する白馬の別荘を地元のリフォーム会社に工事を頼んで、大幅な予算オーバーしてしまった時のお話をします。近年、長野県の白馬ではオーストラリア人の観光客が増えてきたことにより、白馬に居住するオーストラリア人もいるそうです。今回、白馬にある別荘を売らずに外国人に貸し出すためのリフォーム工事です。所有者の建築業者は、地元のリフォーム業者を探しはじめたところ、偶然別荘地内で、古い別荘をリフォーム工事をしていたオーストラリア人を見かけたので、いろいろと工事について聞いたそうです。とても気さくな外国人の職人と会話するうちに、外国人の好みに合うリフォームを彼らに期待することにしたそうです。そして、オーストラリア人の職人と彼の上司であるリフォーム会社の社長と会食して、実際に彼らが施工した別荘をみせてもらうことになったそうです。仕事の仕上がりを見せてもらい安心した別荘の所有者の建築業者は、希望するリフォームの内容を業者に伝えたところ、彼らは職人の日当まで細かく説明しはじめて、最終的な見積もり金額は800万円と提示してきたそうです。細かな説明と価格に満足した別荘の所有者である建築業者は、彼らにリフォーム工事を依頼して、東京に帰ってきたそうです。しばらくして、建築業者が工事の進行状況を白馬まで下見にいくと、2~3人でリフォーム作業をする内容と考えていたところ、実際には5人でリフォーム作業をしていたため、人件費の負担が増えてしまい最終的に予算内で作業は仕上がるのか?と心配になったそうです。そして、気になる細かな点の修正を依頼するとすべて別途の工事費用が請求されはじめました。やはり工事費用がどんどん増えてしまい最終的なリフォーム工事の請求金額は、な、な、なんと1,700万円!別荘所有者の建築業者は、新築したほうが安かったとぼやき。工事代金の支払いは、当初の予算を大幅に超えていたので、急遽、ローンを借りたそうです。建築業者の社長は、借りられるコテージというサイトのリンクを私の携帯に送り、建物や室内の写真を見せながら白馬に遊びに行って来たらとつぶやいてました。私が☆4.5付いてるじゃないと励ましの言葉を伝えても、励ましにはなっていないような空気感。建築工事や不動産取引に共通していますが、新たな取引先会社の体質がトラブルを招かないかと常にチェックしながら進める習慣があります。今回のようなケースを避けるためには、リフォーム工事でもしっかりと工事の請負契約を結びましょう。