不動産会社の広告に隠された本心

みなさんのお家のポストに、「このマンション限定で当社のお客様が探しています」とか「この地域限定で30坪から50坪の一戸建てを当社のお客様が探しています」という内容の広告を良くみませんでしたか?不動産会社の規模にかかわらず上場企業も含めて、実は広告の書かれている購入希望者は、すべてウソの広告が多いのです。

不動産の売却募集広告のウソ

みなさんが物件募集のチラシだけみると、おっ、この辺で家を探してる人いるんだ!とかうちのマンション人気あるんだなぁなんて思ってしまいがちなのですが…

この広告では実在しない購入予定者が記載されていて、広告内容の改善を、実際監督官庁から指摘をされていた大手不動産会社もあるそうです。

実際、この広告でお客様からご自宅売却のお問い合わせを数多く頂く大手不動産会社がいます。この広告を投函する手法を長期間継続して営業していました。

あたかも”ここを買いたいと言っている人が当社にいるから、今チラシを配ってます。”とよそおっているだけで、実際には欲しがっている人など存在しないのですから、うそですよね、大手でも…

ほかにも私は広告をみて疑問に思っていました。その投函をしていた大手不動産会社は、家を探しているお客様がいるから当社に売るのをまかせてください、売りますよ!という広告の投函はよくみていました。しかしその不動産会社が住宅を販売しているよという購入者に対する広告を見かけていなかったので、不思議でした。個人への住宅販売活動をしていないのに依頼を受けた物件はだれに売っているんだろう…

その後、偶然その謎が解ける機会がありました。

”そこの不動産会社からよく土地を購入させてもらってるよ!”

と多くの不動産業者さんから聞く機会があったのです。あのチラシの効果で、お客様からご売却の依頼を受けた土地・マンション・家などは、ほとんど不動産買取業者に売ってしまっていたんです。

チラシにはあなたの家を買いたいと言っている人がいます、などとうたっているのに、実際にはそんな人は存在しないため、不動産の所有者に売却の理由を確認して、換金しなければならない時期が迫ると価格をたたいて業者に売ってるんですよね。

売主が売れずに困り業者の買取価格になるまで待ち最後に価格をたたく!

買いたいと言っている人が本当にいれば、すぐに売れてあたりまえです。お客様がいることを信じて、広告を投函した会社に不動産の売却をまかせて売りに出した所有者が最終的に値下げして不動産買取業者に売却したならば、ウソにはめられて大きな損をしたことになります。

みなさんが売却物件募集広告に隠された不動産会社の本音を知ることで、みなさんの不動産会社に対する期待値を壊してしまいそうですが、結果的に真実を認識してもらうことで、みなさんの資産を高く売却できる可能性は確実に高まります。

えっ、まだ使える建物なのに…売地販売をすすめられるケース

私が営業マンから知らされた最近の例をご紹介します。

ある不動産会社では、数年前にリフォームをして建物が使える中古の家でも売り土地で販売することをすすめます。もちろん中古の住宅と売地では値段も変わりますので、理由を聞いてみると。

理由は、仲介業者が建物瑕疵の一部を数か月間、一定金額まで負担するサービスをはじめましたが、土地として売却することで、この金銭負担が発生するサービスを避けるためですよ。と答えた営業マン。

売却を任された不動産の情報を自社で囲い込んでしまう

不動産会社は、過去に週刊誌で暴露され問題になった囲い込みですが、今でも手法を変えて、囲い込んでいる会社があります。みなさんから売却を任された不動産の売却情報を自社だけで囲い込み、自社の利益を最大限にするための販売活動をしています。

先日、私のお客様のご近所にある中古住宅が土地として、大手不動産会社が仲介で販売していたそうです。興味をもち見に行ったところ営業マンの印象がとても悪いので、私にお客様からご連絡がありました。

お客様から知らされた内容は、大手不動産会社から自宅近くの物件情報が出てると思いますが、物件担当の方にとても残念な印象があり、そこの不動産会社からは買いたくないとの内容でした。当社にその物件の仲介を依頼したいということでした。私が不動産業者間の物件情報の公開システム(レインズ)を確認していると、後日お客様から知らされた物件の簡単な概要は登録されました。ところが、それからレインズ登録を取り下げるまで(一か月以上)所在地が明記された資料は広告作成中と称して、他社に情報を開示せず、販売図面の公開は最後までしませんでした。私のお客様にこの状況を知らせると憤慨していました。

これでは他の不動産会社には、場所もわからないわけですから売ることはできません。個人の購入希望者と契約する予定がある場合には、契約予定があり住宅ローンの打診をしているなどの回答があります。

大手不動産業者は、過去に契約予定と偽り囲い込みが横行していたことが暴露され問題になったことから改善され、レインズに仕様変更が加わり、公開中または申込中までレインズに登録することになりました。今回の実態から私には、新たな手法のいたちごっこにしか思えません。

今回は、納税や遺産分割など換金する時間に限りがある売主の不動産を限界時間ぎりぎりに値下げした価格で、人知れず買取業者に叩き売る考えを目論んでいたと思われてもしかたのない行為です。相変わらず常に顧客の利益よりも自社の利益を最優先とする企業体質を垣間見ます。

まとめ

みなさんが不動産を売るとき、残念なことですが不動産会社の規模や知名度=社会における信用の結果と判断をすることはリスクを負うことになります。みなさんの期待や判断を、自社の都合に利用して利益の最大化を最終目的とする不動産会社の実態は業者間では常識です。みなさんが信用して売却を依頼した仲介業者が、自社の手数料を増やすため、みなさんの不動産が安く売られてしまう実態を記事にしてみました。みなさんが不動産を売るときには、誠実な不動産会社に依頼することで売却益の最大化を目指してください。

記事の説明

私は、不動産業界で売買専門に35年以上の経験とネットワークがあるため、不動産会社の経営者や営業マンなど多くの方々と親しくさせて頂いています。このブログでは、みなさんの利益を最大化するために不動産業界の内側から見た現場の状況や商習慣、問題なども記事にして紹介しています。みなさんも不動産に関するご不安がありましたら無料で相談に対応していますので、下記の相談窓口からご連絡ください。

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わたしは不動産業界にいつのまにやらどっぷり35年以上おりますが、自分が家を買うならこの方法で不動産会社を見極めますよ、という見極めどころをプロの目線で書いてまいりました。人間というものは、なんだかんだと自分に都合の良い解釈をしてしまいがちです。それは私も同じです。ですが不動産という大きな買い物や取引をする場合は、落ち着いて客観的になることをおすすめします。